札幌市円山動物園は、開園してから70年以上が経つ、北海道で一番歴史のある動物園です。札幌ドーム4個分の敷地面積に、約150種800点ほどの動物を飼育しています。
円山動物園では、良好な動物福祉が確保できる展示を心がけていて、動物たちが心と体を元気に保ち暮らしていけるよう、いろいろな工夫がされています。動物たちの生き生きとした姿が醍醐味です。

札幌市円山動物園が行っている 3つの大切なこと

教育~動物福祉に配慮した飼育環境を整え、来園者に見てもらう

札幌市円山動物園では、2018年にホッキョクグマ館、2019年にゾウ舎がオープンするなど、動物福祉に配慮した施設を整備しています。現在は2024年春のオープンを目指して、(仮称)オランウータン館を建設中です。
どう伝え、どう見てもらったら、来園した人に楽しんでもらいながら、野生動物の生育環境も考えてもらえるかを常に意識しています。

調査・研究~動物のことを調べたり、人に伝える

野生動物がどんな暮らしをしているのか実際に観察して、動物園でもできる限り自然な暮らしができるように、獣舎やエサの与え方などを工夫しています。
また、飼育している動物の環境をより良くできるよう専門家・団体と情報交換を行ったり、生息環境の最新の情報を集めて解説版や飼育員によるガイドを充実させるなど、動物園の活動に反映しています。

保全~野生動物や生息環境を守る

野生動物の保全につなげるため、動物がどんな特徴を持っているのか、動物が生きていくためにはどんなことが必要なのかを調べています。
さまざまな動物たちの繁殖にも力をいれており、ホッキョクグマの繁殖に関しては、国内の動物園で最多の実績があります。
また、他の研究機関・団体などと連携して、野生のオオワシが数を減らしたときに備えて、繁殖した個体を野生復帰する技術を積み重ねていく取り組み(オオワシプログラム)を進めています。

札幌市円山動物園をもっと楽しむために 動物園で見てほしい6つのこと

飼育動物の生き生きとした本来の行動

動物たちが生き生きと本来の行動ができるよう、飼育施設を工夫しています。
例えば、2019年にオープンしたゾウ舎では、ゾウの肢への負担を軽減するため、1メートルの砂を敷いています。また、札幌の寒い冬でも水浴びができるよう、屋内に水場をつくるなど、健康で快適に過ごせる施設となっています。

エサを与える際の工夫

野生の動物は、エサ探しや狩りに多くの時間を費やしています。
エサを一度に与えると、動物がエサを食べ過ぎたり、すぐに食べ終わって暇になったりしてしまうため、特別な道具をつくったり、何回にも分けて与えたり、わざとエサを隠したりすることで、野生の行動を引き出しながら、時間をかけてエサを食べられるように工夫しています。

動物をもっと知ることができるイベント

飼育員による動物の詳しい解説を聞いたり、動物の食事風景を見たりできるイベント「円山ZOOガイド」を実施しています。
毎日さまざまなメニューを用意しています。ぜひ気軽に参加してみてください。

動物の解説板

楽しみながら動物の生態が学べる解説板やタッチシアターなども充実しています。さまざまな展示で動物たちを詳しく知ることができます。
あちこちに動物クイズもあるので、チャレンジするのも楽しそう。訪れるたびに新しい発見や学びがあると人気です。

円山の自然を満喫する

円山動物園は、住宅街の近くにありながら、天然記念物の円山自然林に隣接しています。普段は入ることができない「動物園の森」をボランティアが案内する「森の散策タイム」も定期的に開催。
園路のすぐ裏側に広がる自然の中で、植物や昆虫を観察してみてください。

さまざまな生き物のつながり

園内を周ると、生き物同士がいろいろなところでつながり、関わり合っていることがわかります。
動物(昆虫なども含む)・植物・菌類などさまざまな種類の生命がひとつの地域に生存する「生物多様性」の大切さを学ぶことができます。

札幌市円山動物園を 安心して楽しむ8つのこと

駐車場

第一駐車場(西門側)683台、第二駐車場(正門側)276台
料金/普通車700円、中型車1,000円、大型車1,200円
※第二駐車場は、普通車のみ駐車可
※第二駐車場は冬期(11/1~4/20)閉鎖

駐輪場

正門前にあり。

最寄り駅

地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約15分、またはJRバスで約7分

トイレ

園内の多目的トイレには、オムツ交換台も設置しています。

お食事

園内には食堂が7ヵ所あります。また、お弁当を持参して芝生やベンチで食べることも可能です。

休憩スペース

6ヵ所の休憩スポットが園内に点在しています。

混雑を避けるおすすめの時間

午後の時間帯がおすすめです。

持ち物

子どもと一緒に遊びに行く際の持ち物を必要に応じて。

休憩スポットや食堂も充実

時間をかけてゆっくり園内をまわることが出来るよう、休憩スポットや食堂も充実しています。園内に点在しているので、休憩のたびに同じ場所に戻る必要もありません。
また、正門近くにあるオフィシャルショップやミュージアムショップ、西門近くにあるオフィシャルステーションでは、動物たちをモチーフにしたぬいぐるみやお菓子などを販売しています。来園の記念やお土産に人気です。

札幌市円山動物園の基本情報

所在地 札幌市中央区宮ケ丘3番地1
公式HP https://www.city.sapporo.jp/zoo/
開園時間 夏期(3/1~10/31)9:30~16:30(最終入園16:00)
冬期(11/1~2月末)9:30~16:00(最終入園15:30)
お問い合わせ 011-621-1426
入園料 大人800円、高校生400円、中学生以下無料、年間パスポート2,000円
※札幌市内居住の70歳以上の方、障がい者手帳などをお持ちの方は、証明できるものの提示により無料です。
※高校生は、生徒手帳など在学証明の提示が必要です。確認できない場合は、大人料金となります。
※中学生は、生徒手帳をご持参ください。
お休み 毎月第2・4水曜(8月のみ第1・4水曜)、12/29~31
※その他4月・11月に不定休あり。HPよりご確認ください。